こんにちは とらな(@trynow_)です。
今年の3月から9日間娘が入院しました。今はすでに退院して元気に日常生活を送っています。
入院期間中、娘の体調の心配はもちろんですが、初めての入院でどんな生活になるのか、どれくらいお金がかかるのかなど不安がいっぱいでした。
同じ状況になった方が少しでも不安が減るように、今回の入院で経験したことを公開したいと思います。
あくまでも今回娘が入院した病院での経験なので、病院によって、症状によって全然違うかもしれません。それでも何かの参考になるかと思いますので、ご容赦いただければ幸いです。
目次
入院までの流れは?

かかりつけ医で紹介状を出してもらって大きな病院に検査に行ったのですが、診察の段階でこのまま入院しましょうといわれました。検査後、入院案内を受けて病室へ。この間、わずか2時間半!
まさか入院になるなんて思わなかったので、どんどん話が進んでいき私は軽くパニック状態でした。
もちろん着替えなんて持っていないし、それどころかオムツすら2枚しか持ってなくて焦りました。最低限必要なものは病室に入ってから時間を見つけて外に買いに行きました。その後、旦那に必要なものリストを送り家から持ってきてもらいました。
病室はどんな感じ?
娘が入院したのは4人部屋で奥の窓際のスペースでした。カーテンで区切られていて個人のスペースは三畳ぐらい。
そこには子供が過ごすベッド(シングルサイズくらい)と伸ばせば簡易ベッドになるソファ、収納とテレビ台を兼ねたカウンターテーブル、冷蔵庫、有料のテレビカードで見れるテレビといった最低限の設備があります。共同の洗面所がひとつありました。
トイレやシャワー、給湯室(電子レンジやウォーターサーバー)、洗い物用のシンクや洗濯機は共同スペースに用意されていました。
4人部屋で過ごした感想は本当に狭い!プライバシーは最低限!
カーテンで区切られたわずかなスペースなので、常に周りへの配慮が必要でどうしてもストレスは溜まります。
一日に何回も看護師さん・お医者さんや事務員さんがひっきりなしに部屋を訪れるので、なかなか気を抜抜けません。
ほとんどの方は一声かけてからカーテンを開けてくれるので心の準備ができるのですが、少数ですが配慮が足りない方は声掛けもせずに突然カーテンを開けて入ってきたりするので全然落ち着きませんでした。ただでさえ子どもの心配で精神的に余裕が少ないときなのでちょっとつらかった・・・
さらに、病室のドアは常に開きっぱなしだったため、加湿器が稼働しても常に室内は湿度30%台・・・一晩泊まっただけでのどを痛めてしまいました。マスク必須!
何かと大変な相部屋でしたがよかったこともありました。それは、他の患者さんや付き添いの親御さんと助け合えることです。
親がシャワーや買い物に行っている間は患者の状態がわかるようにカーテンを開けておくルールだったので、その間子供がぐずると様子を見ていてくれたり、おしゃべりしていてくれたいして本当にありがたかったです。それがきっかけで顔を合わせると他愛もないおしゃべりをしたりして少し息抜きになりました。
もちろん相部屋ではなく個室も選べます。娘が入院した病院では部屋にもよりますが1日1万円ほどの料金が追加で必要です。しかも医療費控除の対象にはなりません。
入院期間が読めず金銭的な負担が大きすぎるのでは・・・と不安になったため個室は諦めました。あとあと考えると個室をとっても良かったかもと思いますが、最初の段階で個室を選ぶ余裕はなかったです。
親は24時間付き添うの?
入院した病院は施設基準を取得しており基本的には付き添いは不可となっていました。病状や精神安定のための付き添いは主治医の許可によって可能となっていたため、申請書を提出して付き添いをしました。
入院手続きの際に「付き添いされますか?」と聞かれました。仕事があるので確認したいと伝えたところ、預けることも可能なので決まったら教えてくださいと言われました。付き添いが当たり前というような言い方ではなかったので、フラットな気持ちで選べました。
ただその後落ち着いてから詳しい話を聞くと、付き添いは原則両親に限る・付き添うなら24時間同室・途中で付き添いが交代するのは可能・預ける場合は別の部屋をとるため事前に申請が必要で空きがなければ預けられないなどいろいろな条件がありました。
私は、まだ2歳の娘の精神的な安定を考えると親がそばにいることはとても重要だと思いましたし、預けて出勤しても心配で仕事をまともにできるイメージができませんでした。そのため上司と相談し付き添いすることを決めました。旦那が休みの日は付き添いを交代して私は出勤、その他の日は有給を使用して娘に付き添いました。結果、入院した9日中旦那は3日、私は6日付き添いをしました。
職場にはかなり迷惑をかけてしまいましたが、私はずっと一緒にいて直接様子が見れたことは本当によかったと思います。肉体的にも精神的にもかなりしんどいですが・・・
付き添いをするしないは、各家庭や仕事の状況によっても変わると思うのでよく考えて決めてくださいね。
付き添い者の役目は?
症状に変化がないかを隣で見守り、何か気になることがあれば看護師さんやお医者さんに報告することが一番の役目です。
今回は入院から2日間の点滴中に、針をさしている手がパンパンにむくんでしまい気になったので報告すると、針がずれて漏れているということですぐに外してくれました。
たくさんの入院患者がいるため看護師さんも常時細部まで見ることはできません。常に子供の様子を見れるのは付き添い者だけなのでしっかり観察、気になったことは細かいことでも報告・相談することが大事です。
あとは、娘が安静に過ごせるように身の回りの世話をしながら、症状や治療方針、検査結果の説明を受けたり、事務手続きをしたりと結構バタバタです。
面会はできるの?
入院したのが胃腸炎が流行っている時期だったので両親以外は面会禁止でした。入院患者の兄弟姉妹であっても面会禁止です。これは時期や病院・患者の症状によって大きく変わると思います。
入院中に一度入院誓約書の記入で私の父母に来院してもらいましたが、その際も病室には一切入れず共同スペースで私だけが面会しました。忙しい中、孫をすごく心配してきてくれた2人にすぐ近くの病室にいる娘の顔を直接見せてあげられないのは、仕方がないことですが本当に申し訳なかったです。少しでも不安が減ればと思い、病室での遊んでいる娘の姿をたくさん写真に撮っておき見せてあげました。ほんの少しですが不安を減らせたかなと思います。
また、面会時間は15時から19時と決まっていたので、旦那は仕事の関係でなかなか来ることができませんでした。
入院生活はどんな感じ?

一日の流れはこんな感じです。
●一日のスケジュール●
7:00 点灯・起床
8:00 朝食
9:00~12:00 診察や検査
12:00 昼食
~15:00 お風呂
15:00 おやつ
18:00 夕食
~21:00 就寝準備
21:00 消灯・就寝
娘は上記スケジュールに加えて6時間ごとの投薬(粉薬)がありました。また、何人もの入院患者さんがいるため、結構時間が前後することもありました。
入院患者の食事は3食・おやつ全て病院から提供され、持ち込みの食べ物を食べさせることは一切禁止でした。娘はとても食欲旺盛なので毎食後「まだたべたい・・・」と言っていたので少しかわいそうでしたが仕方ない。
9日間の入院期間中、熱が出たりしんどかったのは最初の2日間だけだったので、残り7日間は元気が有り余っているけど病室から出られない娘とどう過ごすか?が大変でした(笑)元気が一番なんで贅沢な悩みなんですけどね。
幸い、病院のすぐ近くに100均があったのでクレヨンやおもちゃを買ってきて、病室で一緒にお絵描きしたり、おままごとしたりしました。娘は感染症ではなかったので、病状が回復してきた入院4日目からは院内にあるプレイルームでおもちゃや他の患者さんと遊ぶこともできました。そこで遊んだキッチンセットとおままごとセットが気に入りすぎて、プレイルームがお休みの時も「おもちゃのおへやいきたい!」と言い続けていました(笑)
治療に関しては入院診療計画書をもとに説明を受け、1日ごとのスケジュール一覧もいただけたので日々どんなことをするのかイメージができて安心できました。
付き添い者はどういう過ごし方をするの?
ずっと子供と同室で過ごします。起床・就寝も同じ時間。健康的!
食事は自分で買いに行くか、有料の付き添い食を事前に注文します。私は食物アレルギーがあるため付き添い食は利用せず、毎日娘の昼寝中に近くのスーパーで3食分買っていました。冷蔵庫もあるので買いだめしておいてもよかったのですが、気分転換のため毎日短時間でも外に出るようにしていました。
シャワーは事前予約制で使用できたため毎日浴びることができました。アメニティは全くないのですべて各自で用意が必要でした。
買い物・シャワー以外の時間はずっと病室にいるので運動不足になります。他の付き添いの方が院内の廊下をウォーキングしている姿もよく見かけました。
退院までの流れは?
娘の病気の場合、血液検査の数値に異常がないこと(具体的にはCRPが1.0以下)、心臓のエコー検査で異常がないことが退院の条件でした。
入院6日目の検査では数値が1.1で惜しくもクリアできず、入院8日目の検査でついに数値が0.5となり、エコーも問題なしのため翌日に退院することになりました。退院日決定後、退院後の生活の注意点や今後の定期検診の説明を受け、退院後に飲ませる薬を処方されました。
退院当日は朝一で最後の診察を受け問題なかったため、入院費を支払い、荷物をまとめて退院しました。
入院にいくらかかるの?

結論から言うと9日間の入院で9,500円でした!
想像を絶する安さだったので「ゼロが一つ足りないのでは!?」と驚きました(笑)
安い理由は子ども医療費助成制度!
我が家が住む市では、入院1日につき500円の負担(月2日限度)で、入院中の食事代も助成対象でした。月をまたいでの入院だったので医療費は2,000円。その他は付き添い人用の簡易ベッド代や寝具代などでした。
月またぎの入院だし高額になる!と心配していたのですが全然問題なかった。一安心しました。
まとめ
治療内容によりますが、入院費用に関しては必要以上に心配しなくても大丈夫だと思いました。思った以上に行政の助成制度は手厚いです。
お金の心配が減る分、子供のことや自分を休めることをもっと考えてあげられると思います。
あくまでも今回の娘の入院時の経験なので、もちろん病院や病状によって様々なパターンがあると思います。
それでも全く情報がないよりは入院生活のイメージができて、万が一入院となった時に少しでも不安が減ると嬉しいです。
もちろん入院などなく元気に過ごせるのが一番ですけどね!
それでは。